教員の1冊『MiND ─心の哲学』
推薦の言葉(美術学科 石岡美久)
本学教員からのご紹介です。
人間って何だ?心とは何か?私が18歳の時に果てしない哲学的迷宮に苦しんでいた時に出逢った本です。
よく知られている理論、しかも影響力のある理論がそもそも全部誤っているというパンチのある入り。哲学の中でも類をみないテーマ。 哲学に囚われず、俯瞰的捉え方であり、読む人に対して自由に考える余白のあるつくりなので読みやすいと思います。 AI技術が進む昨今、今一度手に取り読み返した時、AIの中にも人間特有のアルゴリズムがあるように感じられました。
自己や意識、心的因果等、心理学や脳科学の枠を超えた哲学の中にもヒトの未来にとって重要なヒントがあると思います。
世代問わず、お勧め致します。
書名:MiND ─心の哲学
著者:ジョン・R・サール 翻訳:山本貴光,吉川浩満
出版社:筑摩書房
出版年:2018年
本はここにあります