学生の1冊『人魚の眠る家』

推薦の言葉(保育科 中山日那)

人魚の眠る家

人魚の眠る家

2020年度 貸出冊数 上位の学生からのご紹介です。

プールで事故に遭い、脳死状態と診断された娘の瑞穂。医者から回復の見込みは無いと告げられる。臓器移植をするかしないかの選択を迫られ、瑞穂の両親は、臓器移植をする事に決めた。最後のお別れの時に、弟の生人が「お姉ちゃん…?」というと瑞穂の手がピクリと動く。それを見た母親は延命治療に変更する事を決めた。ただ眠っているだけだった瑞穂だが、父親の会社で研究している技術によって、瑞穂の意識はないものの、電気で手足が動かせるようになる。母親は瑞穂が健康になっていると実感する。しかし、どんなに頑張っても目覚めることがない娘にする実験はなんの意味があるのか。一方で自分が母親の立場だったとしても同じような事をしていたかもしれない。様々な角度から描かれる登場人物の目線に、生きるとはどういう事なのか。誰かを思う愛情なのか。ただの自己満足なのか。そんな複雑な思いを抱きながら見る東野圭吾の名作に、読む手が止まりませんでした。


書名:人魚の眠る家
著者:東野 圭吾(ひがしの けいご)
出版社:幻冬舎
出版年:2015年





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