教員の1冊『冒険王・横尾忠則』
推薦の言葉(美術学科 学科長 平向功一)
本学教員からのご紹介です。
1980年 アートを始めたばかりの16歳の私は彼の生み出す作品に夢中になった。
その芸術家の名は横尾忠則。作品だけに留まらず彼から繋がるあらゆるカルチャーに魅了されていく。寺山修司の文学、ビートルズをはじめとする音楽、アンダーグラウンドな舞台演劇、高倉健やATGの映画、ニューヨークへの憧れ。今と違いインターネットなどない時代。情報を得る唯一の手段は画集と本であった。「横尾忠則画帖」(美術出版社)や「なぜぼくはここにいるのか」(講談社)はその当時のバイブルとなった。
横尾忠則はグラフィックデザイナーとして活動後、唐十郎などの舞台芸術のポスターを数多く手がけ、69年にパリ青年ビエンナーレ版画部門大賞を受賞。72年にはニューヨーク近代美術館で個展を開催。1980年には突如の「画家宣言」。「Y字路」シリーズをはじめとするどこかスピリチュアルな作品を制作する。まさに冒険のごとく目まぐるしく変化し続ける横尾芸術にぜひ触れて欲しい。
書名:冒険王・横尾忠則
著者:横尾忠則(よこお ただのり)
出版社:国書刊行会
出版年:2008年
本はここにあります