職員の1冊『田中角栄100の言葉』

2020.10.2(金)

推薦の言葉(事務局 高野 敏彦)

田中角栄100の言葉

田中角栄100の言葉

事務局長兼中高事務局長からのご紹介です


 

今でも田中角栄に心が惹かれる。亡くなって25年経ってもである。
改めて、田中角栄を綴った書籍を数えてみたら18冊あったが、この数倍も出版されていると思われる。
被疑者として、被告人として世を騒がせたことはあったにせよ、私同様、彼のことを心底嫌う人は少なかろう。
「義理と人情」の政治家と片づけるにはあまりに功績がありすぎるように思える。そして数々の“角言”も残している。
① 仕事をすれば批判があって当然。しなければ責任回避を見抜かれ、叱る声さえもでなくなる。
② 優れたリーダーは、人の好き嫌いをしない。能力を見分けて、適材適所に配置する。問われるのは、大事を任せられる人物を見分けられる目があるかどうか。
③ 大事なのは経験則だ。田んぼに入ったこともない者がコメのことが分かるわけがない。リーダーに不可欠なのは現場指揮能力。
④ 信用の第一番は、時間の守れる人物であることだ。時間にルーズで大成した者はいない。
⑤ 人を叱るときはサシでやれ。褒めるときは人前でやることだ。挙げればきりがない。
人間としての評価は意見の分かれるところであろう。
ただ、私はこの本から「生きる覚悟」と「人生の羅針盤」を与えられたのは事実である。

書名:田中角栄100の言葉 日本人に贈る人生と仕事の心得
編者:別冊宝島編集部
出版社:宝島社
出版年:2015年

本はここにあります