職員の1冊『ジュラシック・パーク』
2015.11.9(月)
推薦の言葉(事務局 植田教仁)
進路支援課長からのご紹介です
乱読派を自認する私ですが、今年大学図書館で一番本を借りた職員との網で拾い上げられ、このパートの穴埋め(?)を仰せつかることになりました。さて、困った。人様にお勧めするとなると、多少の見栄も張りたくはなるものの、純文学作品は完全にカバー範囲外なので、私の好きなサイエンス・サスペンスから1冊。M・クライトンのジュラシック・パークです。何だ只の恐竜映画じゃないかと思われた方、そう言わずに一度原作を読んでみて下さい。遺伝子操作という人間の最新の科学技術力で生物のタイムカプセルを逆転させ、二重三重のリスク回避策で全てをコントロール出来た夢の恐竜公園を、恐竜の生存メカニズムが人間の知恵を凌駕していく。根底に流れるカオス理論、捜査スタッフに何故、物理化学者と数学者が選ばれたのか・・・まずはご一読を!英語に興味のある方は英語版との併読も、また違った面白さが楽しめます。
書名:ジュラシック・パーク
著者:Crichton, Michael
訳者:酒井昭伸(さかい・あきのぶ)
出版社:早川書房
出版年:1991年
・本はここにあります