教員の1冊『キャプテンサンダーボルト』

2015.10.6(火)

推薦の言葉(図書館長 吉岡亮)

キャプテンサンダーボルト

キャプテンサンダーボルト

図書館長からのご紹介です。

〝人気作家二人が「合作」!?〟と、刊行時大変話題になった作品。しかし、そんなことよりも、こんな面白い作品を図書館で借りて読めることの幸せを是非噛みしめていただきたい。
物語は次々と謎が提示されていくことで進んでいきます。東北に墜落したB29、公開中止になった幻の映画、蔵王の五色沼が発生源とされる村上病、「村上病はあるけど、ない」という言葉、五色沼の水を追い続ける銀髪の怪人・・・・。そして、全ての謎が一つの真実につながっていることを探り当てた時、その真実が最終的に「世界を救う」ことになる!!
『キャプテンサンダーボルト』の物語を無理やり要約するとこんな風になるでしょうか。一歩間違えば荒唐無稽なホラ話になりかねませんが、ち密な構成と疾走感のある文体、そして、魅力的な登場人物達によって、一気読み必至の心躍る唯一無二の作品となっています。

書名:キャプテンサンダーボルト
著者:阿部和重(あべ・かずしげ)、伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)
出版社:文藝春秋社
出版年:2014年

本はここにあります

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